深いな。

フォックスキャッチャー(監督;ベネット・ミラー)、を観に行く。

見たのは上映終了間際。
ちょいと個人的興味があって見ようとは思っていたのですが、仕事などでバタバタしていたので、「んー、時間あんましないし、DVD出た時にでも見るかなぁ。」と悩んでいたところ、別件で用事ができて、「ならついでにいっとくか。」と見に行った次第。「映画を見るなら映画館」というやつですな。

てな感じで、見に行くまではぐずぐず悩んでいたのですが、

これは観に行って正解だった映画

ひじょーにいい映画ですb

開始から、結末までに至るまでの道筋を非常に丁寧に描いています。
その描き方が非常に渋い。BGMがほとんどなく、演出と役者の演技で淡々とみせていく。ある種のドキュメンタリーのようです。しかし、その演出、裏に隠された暗喩に、明確な製作者の意思が見え隠れします。

これが非常に映画的で、見ていて心地い。

見る人に考えさせるような体を取りつつ、そこに製作者の色を出していく。
個人的には、製作者の意図を「ばーん」と前面に出した、「いかにも○○だなぁ(笑)」みたいなのが好きですが、こういうあえて表に出さず、主張もしないように見えて、見る人を引き込んでいくのも悪くないなぁ。

モチーフが少々特殊で、そこに興味を持つかどうかに好みが出るかと思いますが、映画の面白さを味わってみたい方にはお勧めしたい作品です。


追:
先日書いた、アメリカン・スナイパーとはある種対照的ではあります。

ドキュメンタリー風に淡々と話をつなげていくのはどちらも似ているのですが、アメリカン・スナイパーの方はドキュメンタリー的な色が濃く、ネタでもっていってるところが大きいのに対し、フォックスキャッチャーはネタを非常にうまく調理して一品に仕上げているところが根本的に違うと思います。

映画的には、やはりフォックスキャッチャーの方が評価は上だと思います。


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2015-03-29(Sun)
 

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