オタクのおっさんの戯言

女の子は大変

夜の写本師(著;乾石 智子)、読了。

先日のエントリーで書いたように、ちっと最近のも読まねばと手に取ってみたのが↑。
題名がいいなぁと。あと、久しぶりに和製ファンタジーを読んでみたかったというのもあります。

まず、世界設定がしっかりしています。魔法主体のファンタジーですが、これだけ魔法を系統立ててきちんと描いているファンタジーもあまりなかったなと。
「魔法」って、今となってはどこにでも転がってそうなほど一般化されていますが、現実世界では概念的な部分が多く、秩序立てた定型化をするのは意外と難しいと思います。
それをきちんと構築したうえで、話が進んでいくため「魔法」というものを扱いながらも安定感があります。しかも、その魔法体系がかなり独自性の高いものであるため、読んでいて興味をひかれます。

まあ、ハリー・ポッター以降の作品は、この手が標準なのかもしれませんが、私のようなおっさんからすると、そこら辺からして目新しいというw

また、過去と現在を行き来する部分があるのですが、ある意味非常にファンタジー的な扱い方なため、ストーリーに奥行と独特の雰囲気を与えています。

と、全体的に「ファンタジー的世界観」にいい感じで浸れる作品になっています。
んー、ひっさしぶりにファンタジー読んだなぁ、みたいな。

ただ、作者は女性の方だと思うのですが、男の私からすると、ジェンダー的な要素が少し引っかかるような感じ。
グウィン作品にもそういうのがあり、そういう意味ではある種「正統的な」ファンタジーではあるのですが。

少しネタバレになりますが、女性の力として、「月、闇、海」が設定されています。
なるほど、この3種類は女性がもつ魔力としてイメージしやすいものです。ですが、それは本当にそうなのか?と。
また、「その力を奪い取る存在」が男性なところも、ジェンダー的要素を含んでいるように思います。

そのあたりが、男からするとつかみにくいというか、おそらく、女性が感じるようにはとらえられない部分かなと。本当の意味で理解できているとはいいがたい。

ちょっと話はずれますが、昔、女子にあることで、

「女の子って大変だねぇ。」と言ったところ、

「そうだよ、大変なんだよ!」ヽ(`Д´#)ノ

と返されたことがありますが、人として理解できるところもあれば、男女としてとらえにくい部分というのが確かにあると、本作品を読んで改めて思いました。


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本、漫画、ゲーム、爬虫類、植物とか趣味多め。
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