非日常の日常

さよならタマちゃん(著;武田一義)、イブニングでの連載終了。
(↑のリンクから第一話は読めます)

精巣腫瘍(睾丸のガン)を患った漫画のアシスタントさんが、ご自身の闘病生活を漫画にしたもの。

この手の闘病漫画ってちょろちょろあるが、本作は独特の間というか雰囲気があって、個人的には非常に”なじみやすい”漫画でした。

精巣腫瘍という、男にとってはショッキングな病気や、病院で同室になったがん患者さんとの交流を、病気にめげることなく、ほわっと柔らかい目線で描いているのがいい。

また、奥さんとの、お互いを支えあうような温もりのある夫婦愛も心地よい。

ちょっとコミカルで優しげな絵柄も、話の内容とうまく調和している。

そんな、イブニングが出るたび、読むの楽しみにしていた作品でしたが、今週号でめでたく終了。
そして、最終話も非常にうまくまとめていて、ちょっとほろっとさせます。

リーチマンのとこで、「この手の日常系は終わりをどうまとめるか。」みたいなことを書きましたが、本作はその終わり方の点でも非常に素晴らしいと思います。

この最終話があってこそ、全体がきれいにまとまった感があるやね。

アシスタント歴長い作者さんのようですが、いやー、非常にまとまりのあるいい作品でした。

次回作に期待してます♪


追:
リーチマンはどちらかというと、方向性が見えずにもがいている日常の中で、どこかへ向かおうとしている疾走感がある作品。こういう、がーっとした勢いのある作品も好きなんだが、最終話がちょっと残念。

これに対して、↑の作品は、入院生活という非日常が日常になってしまった人が、その非日常を受け入れて一緒に歩んでゆくという、「それを認める温かさ」のある作品。その温かさに癒されるところがある。

そして、全体的な完成度としては、「さよならタマちゃん」の方がちょっと上かな?

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2013-07-10(Wed)
 

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本、漫画、ゲーム、爬虫類、植物とか趣味多め。
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