オタクのおっさんの戯言
両方ともいい作品なんだが…
2013年05月22日 (水) | 編集 |
パプリカ(著;筒井康孝)、読了。

以前にあげた、アニメ版:パプリカの原作。

あー、筒井康孝さんの作品読むのも久しぶりだなぁ。

ク・リトル・リトル神話体系全巻読破した頃以来か。

って、どんだけ前だよ! ( ゚Д゚)ノ

~ 閑話休題 ~

さて、本作はアニメ版の原作なので、ストーリーは両方ともほぼ一緒です。
ただ、こちらの方が登場人物が1名多く、ストーリーもアニメ版が夢や精神世界の浸食を主軸にしているのに対し、原作は研究所内の権力抗争も縦軸にとっているので厚みがあります。人物描写も細やか。

そして、後半部分は筒井さんらしい、勢いのあるカオスっぷりを見せてくれます。

ということで、久しぶりに筒井さんの作品を読んだなぁって感じがするのですが、ちょっと物足りない(´・ω・`)


まず、後書きでちょっと書かれていますが、主人公のパプリカが「都合のいい女」というか、いわゆる「夢の女」的に描かれ過ぎな感じ。ちょーっと、おっさんの願望臭さが鼻につくような。
個人的にはもうちょっと主体性が欲しかったかな。

また、後半部分は確かにカオスなんですが、最盛期の突き抜けたカオスっぷりじゃないなと。なんか遠慮が見えるというか、筒井さんらしくないというか。もっとバーンとはじけてもよかった気がします。

最後に、ラストがこれまた悩ましい。なるほど、筒井さんらしい余韻のある終わり方です。けれど、なーんかきれいすぎるというか、夢落ちに逃げた感じがしなくもない。

久々の筒井作品で期待が大きかったため、その反動の部分もあるのかと思いますが、ちょっと辛口の評価でした(^^;


あー、アニメ版パプリカのとこでも書きましたが、がっつりカオスな作品を読みたい&観たいなぁ。
こう、インスピレーションにぐいぐい来るようなやつ。


追:
原作を読んでみると、アニメ版:パプリカはこれはこれでいい作品だなと。

原作をまるっとアニメ化したらとうてい尺が足らないので、うまーくエッセンスを抜き出し、テーマとするところは強調する、いらないところはばっさき切り捨てる、そういう取捨選択がうまくできてます。

特に、カオスな妄想の映像化や強調という点ではアニメ版の方が原作よりも上な部分もあります。

なので、原作は原作、アニメはアニメとして、それぞれよくできた作品だと思います。

ただ、原作とアニメでラストは全く違うものの、両方ともなんか逃げた感があるのがちょっとね(--;

それでも、〆方だけでいえば、筒井さんらしさの出ている原作の方が、味があるかもしれない。

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