オタクのおっさんの戯言
原風景
2013年04月30日 (火) | 編集 |
GWは実家へ帰省していた。帰省のついでに私が生まれた町へ足を運んだ。

私が生まれた町は海と山が近い。子供のころはその両方でよく遊んだものだった。

だからこの日は山の方を訪ねてみた。

susanoo130428
某大学のすぐ裏手にこの神社の参道がある。だが、この神社のことを知っている大学生はほとんどいないのではないかと思う。

子供の頃はなんと書いてあるのか読めなかったが、今ならスサノオと読める。
昔の遊び場がスサノオ神社だったことに、この時はじめて気が付いた。

昔よく、この隣の山へクワガタを取りに登った。その山の中腹に獣道のような抜け道があり、そこをたどるとこの参道の入り口に出る。私はその道を祖父に教えてもらった。祖父は、祖父が子供の時にその道を知ったそうだ。

今となっては地元の人でもその道を知る人はいないだろう。そして私にその道を伝える人はいない。

参道の階段を上るとすぐ、奇妙な形をした樹がある。根元から3本に枝分かれし、そのそれぞれが半ばから朽ちて洞になっている。強い個性には魂が宿るというが、まさにそういう雰囲気のある樹だ。

そのためか樹にはしめ縄が張ってある。けれど、どういういわれがある樹なのか私は知らない。

ただ、不思議な思いで見上げていたその樹は、やはりそのまま不思議な樹としてそこにあった。


さらに参道の階段を登る。

当時は平気で駆け上がっていた階段に、今では息が切れるようになってしまった。

階段を上り詰めると神社がある。小さな神社だ。

平成に入って建て直したからか、当時の記憶と少し合わないような気がする。
かといって、当時がどうだったかを明瞭に思い出すこともできない。

神社の山門から下を眺める。

machinami130428
水平線がかすんで見える。

これが私の生まれた町だ。
海と山が近くて、道は細く坂が多い、静かな町だ。

山門にしつらえてあったベンチに腰を掛け煙草を一服する。煙の向こうに町がかすんで見える。

・・・ ・・・

汗がひいたところで参道を下る。

下りの参道を見て、時々夢に見る参道がここだったのかと初めて気が付く。
もうすっかり忘れていて頭の奥底に沈んでいる風景が、眠ると表に浮かび上がってくる。

そうか、ここが私の原風景か。



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