それはなぜなのか?

千の顔を持つ英雄 上下巻(著;ジョーゼフ・キャンベル)、読了。

古来より、英雄譚には決まった構造がある。

すなわち、

○あるところで超人的な力を持った存在が現れる。

○その存在に試練が与えられる。

○その存在は試練を乗り越え、ある富を得る。

○その存在は得た富を持ち帰る。

といった一連の流れである。

トールキンの「ホビットの冒険」の副題は、「行きて帰りし物語」となっているが、これなんかはまさにその典型と言える(行って帰ってくるというのが非常に重要)。
私の友人諸氏はご存じだが、私が学生の時にやった某TRPGのキャンペーンも、実は上記構造をふまえて作り上げている。

この英雄譚に見られる基本構造は、古今東西、西洋・東洋を問わず共通して認められることが知られている。
私がこの物語構造を知ったのは、ん十年前のことだから、それよりさらに前、おそらくかなり昔からこの物語構造は認知されていたんだろう。

ただ、世界の英雄譚に共通して認められる物語の構造、プロットに対して、個人的に大きな疑問があった。

文化、風習も異なる地域の英雄譚が、なぜ共通した構造を持つのか?

これがずっとわからなかった。


その疑問に一つの回答を示してくれたのが本作品。
(前置きが長い(苦笑))

若干こじつけかなぁと思えるフシもあるが、上記疑問について、かなり明確に答えを出しているところがすばらしい。
ん十年前、某TRPGのキャンペーンやってた頃の疑問の一部が解けた気がします(笑)

古くはスター・ウォーズ、最近だとマッドマックス~怒りのデスロードの制作に大きな影響を与えたといわれる本作。

クリエイター的な目線、英雄譚や宗教に関する多少の知識がないと理解しがたいところもあると思いますが、英雄譚・物語とはなんなのか、それを作った、あるいは読んでいる「人」という存在は何なのか。

そういった本質的なところを知りたいという方にはお勧めです。というか、おそらく必読。


ふーむ、ちょっとこれをふまえて、少し英雄譚について書いてみるかなぁ。


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2016-07-30(Sat)
 

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