オタクのおっさんの戯言

手向け

屍者の帝国(著;伊藤 計劃、円城塔)、読了。

2009年、がんのため夭逝された伊藤 計劃さん。
その作品プロットを円城塔さんが引き継ぎ完成されたのが本作品。
そういう意味では、史上まれに見るSF作品だと思います。

世界設定は、近代ヨーロッパをベースに作り上げられており、以前あげたディファレンス・エンジンと似ています。

で、中身なんですが、うーん・・・(--

なんというか、SFでもないしファンタジーでもない。テーマの一部は、むしろ、文字禍(中島敦)に近いように思える。
では、本作は何なのか?

個人的には、亡くなった伊藤さんにささげられた、手向けの作品。

そんな感じがします。
伊藤さんの作品をトレースしたものではなく、円城さんが、伊藤さんの残したプロットを元に、伊藤さんへ向けたメッセージを含ませつつ書いた作品。そんな気がします。

悪くはないんだけれど、んー・・・
一部、中途半端感が否めないし。

何はともあれ、ちょっと特異的な作品ではあるような気がします。
少なくとも、伊藤さんの作風を期待して読むのはやめた方がいいでしょう。これはこれで、完全に独立した作品です。


追:
今さらいうのもアレですが、伊藤さんの2作品、虐殺機関、ハーモニーは両方とも読んだものの、私的にはそれほどでも・・・というのが正直な感想。

むしろ、それはそれとして、これからどんな作品を書いていくんだろう?という期待感の方が大きかった作家さんでした。
そういう意味で、夭逝されたのが非常に残念です。

まだまだこれからだったんだろうなぁ。
伊藤さんが書き上げた「屍者の帝国」を読んでみたかった。

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