オタクのおっさんの戯言

産卵とふ化

「クレステッドゲッコーについて」のカテゴリーの記事を書くのは3年(?)ぶりか・・・
気が付けば、クレスさんとの付き合いもずいぶん長くなったなぁ~

~ 閑話休題 ~

ということで、今年やっとこクレスさんの産卵→ふ化まで持って行けたのでその概要を。


1.ペアリング
当然、産卵の前にはペアリングが必要になります。

クレステッドゲッコーの場合、クーリングなど特別な条件を設定する必要はなさそうです。ペアリング期間中の温度も通常管理でOK。
ただ、雌雄をしばらく同居させていると「慣れ」てしまうのか、あまり交尾行動をしなくなるような気がします。
倦怠期の夫婦じゃないだろうけど(^^;

というわけで、私の場合、同居期間は2週間ほどにして、それ以降はまた通常の個別飼育に切り替えています。
実際のところ、雄は同居させたとたんに「がうがう状態」になるので、2週間も同居させる必要はない気もしますが(同居させたその日にペアリングは終わっている気がする)。

なお、相性などの問題で、ペアリングがうまくいっていないようでしたら、↑に書いたように、いったん個別飼育に切り替えて冷却期間を置いたのち、また同居させてやるのが良いと思います。

ネット上の記事でもちょくちょく目にしますが、クレステッドゲッコーのペアリングは結構激しいです。

雄がカクカクっとした動きをしながら雌に近づいた後、じっとしている雌をがっつり抱きしめ、雌の後頭部の出っ張ったところ(いわゆるCrested=王冠状になったところ)に「かぷっと」かみついて抑え込みます。

一度ペアリングの経験がある雌は比較的おとなしくしているようですが、初めての雌はかなりな勢いで逃げ回ります。
ネットで読んだところでは、雄に襲い掛かられるショックで尾っぽ切りする雌もいるとか。

おそらく、初めて見る方はハラハラするかと。

そういう点で、ペアリングについては、飼い主もある程度の覚悟はしておいたほうが良いと思います。

もちろん、自然界ではこれが普通に行われているわけで、過剰に心配する必要はありませんが。
小動物は、ある面、人間が思っている以上に丈夫ですしね。


2.産卵床の準備
ペアリングが終わったら、雌のケージに産卵床を設置します。
大きさは、雌の体が入るぐらいの広さ。しっぽがちょっとはみ出るぐらいでも大丈夫です。
私の場合は18cm×12cm、高さ5cmほどのタッパーを使いましたが、本当は深さがあった方がいいようです。

床材はバーミキュライトでOK。これを↑のふ化床容器に入れて十分湿らせます。

クレステッドゲッコーは、産卵のために穴を掘りますが、この時どうやら口を使う様で、結構な量の床材を食べてしまうようです。そのため、ふ化床は食べても消化器官に詰まらないような目の細かいもの、少なくとも細粒状のものが良いと思います。
そういう点でもバーミキュライトがいい塩梅です。

ちなみに、ふ化床をほじくり返した後の糞は、バーミキュライトが混じってキラキラしています(笑)

3.採卵
ふ化床をほじくった跡があれば、産卵している可能性がありますので、ふ化床の中に卵があるか確認してみます。
卵があれば、そっと取り出してふ化床に移します。

ただし、ペアリング後、最初の卵は「ペアリング前に持っていた無精卵」の可能性が高いと思います。したがって、2度目の産卵からが有精卵とみてもいいでしょう。

産卵間隔は、約3~4週間程度なので、最初の産卵が確認されたら、そこから3~4週間後あたりのカレンダーに印をつけておくといいかもしれません。

クレステッドゲッコーは1回の産卵(クラッチ)で2卵産みます。これを5~6クラッチぐらい(=約半年)繰り返します。
したがって、産卵した卵をすべて回収してふ化させるとえらいことになりますのでご注意を。
1年でクレスさん12匹とか増やしてもね(^^;

ちなみに、産卵床が気に入らないと、床面に直産みしますのでご注意を。
産卵床に産まないなーと思っていたら、床面に転がっている卵発見!ってことがあります(汗

採卵するとき、「爬虫類の卵は産みつけられた時の上下面を変えないよう注意する」と言われますし、確かにその通りなのですが、私が採卵した感じでは、産卵2~3日後ぐらいなら、多少上下が動いても大丈夫なような気がします。
卵の細胞分裂のごく初期段階であれば、多少上下面がずれてもその後の発育には影響ないのかもしれません。

そんなこともあって、爬虫類の卵は、採卵時に上下面を変えないよう、卵の上面に印をつける方が多いようですが、私は印はつけず、採卵した時の上下面はなるべく維持するようにはしていますが、そのままそっとふ化床に移すようにしています。

4.ふ化床
採卵した卵はふ化床に移し、卵だけ個別管理します。

ふ化床は、私は「ハッチライト」を使いましたが、ある程度の湿度と通気性が保持できるものであれば何でもよいと思います。
実際、ふ化床として、バーミキュライトを使っている方もいらっしゃるようです。ただ、ウッドチップ系は木材やヤシ殻のアク(タンニン)で卵が茶色く染まるそうで、あまりお勧めはできないかもです。

採卵した卵は、ふ化材に浅く穴を掘り、その中にうずめます。卵の上面がちょろっと見えているぐらいでOK。

ふ化床の容器は、ちっさなタッパーみたいなので問題ありませんが、湿度保持の面から深さはある程度あった方がよいと思います。私の場合は、直径約11cm×高さ約7.5cmの500ml容プラ容器を使っています。

卵の管理のポイントは、温度と湿度。これにつきると思います。

まず、湿度についてですが、びしゃびしゃはダメだと思いますが、かなりの高湿度が必要な感じです。少なくとも、ハッチライトの場合、(湿度調整されているのが売りの商品ですが)加水が必要だと思います。
そして、ハッチライトを加水し、(ハッチライトを詰めている部分の)容器の側面に水滴がつくぐらいがよさそうな感じです(ただし、底面に水がたまるほどではない)。

温度については、約28℃以下をキープ。極端な温度変化は厳禁だと思います。特に、高温は×です。クレステッドゲッコー自体、高温に弱い種ですが、それは卵も同様のようです。

爬虫類でよくみられる温度依存性決定は、クレステッドゲッコーにもあるようですが、28℃近辺では雄、26℃近辺では雌、ぐらいのことしかわかっていないようで、温度と性決定の相関ははっきりしていません。

実際上、サーモで温度を管理する場合、28℃かっちりにキープすることは困難なので、結局のところはサーモ設定の上限を28℃、下限を26℃ぐらいに設定しておけば良いのではないかと思います(この場合、どちらの性が生まれるか謎ですが)。

また、保温に際し、ふ化床の下にパネヒをひき、直接下から加温するのは厳禁です(底面の温度が上がりすぎる)。
基本的には、ふ化床は孵化用の保温容器(発泡スチロール箱でOK)にいれ、上面からパネヒなどで加温し、保温容器全体の温度を一定に保つようにします。

5.ふ化期間
上記あるような感じで、温度と湿度をある程度一定に保ち、ふ化床に衝撃などを与えないよう、そーっと管理すると、約60日でちび助が孵化します♪

こらがまた、ほんとにかわいいんだ(^-^)
無事生まれた時の喜びはひとしおです。

といったところで、いくつか注意すべきポイントがあり、私もまだまだ手探りなところはありますが、クレステッドゲッコーのふ化。興味ある方はぜひチャレンジしてみてください♪


その他
○ペアリング時期
私の場合、夏場の温度管理が難しいので、ふ化時期から逆算して、2月ごろからペアリングを始めています。

タイムスケジュールは、
2月:ペアリング→3月:1クラッチ目(無精卵の可能性あり)→
  4月:2クラッチ目(ペアリングできていればほぼ確実に有精卵)→ ふ化期間約2か月→ 6月頃:ふ化

約1か月ごとに産卵するので、5月産卵 →7月頃ふ化 ・・・以下、同様。

そして、7月以降は、温度を28℃以下に管理するのが難しくなってくるので、私の場合、4月と5月の2クラッチ分をふ化させるという方式です(それ以降の卵はふ化させない)。

逆に、たくさんの子供をふ化させたいなーという場合は、温度管理が難しくなる夏場を外し、晩夏からペアリングをはじめ、秋~冬に産卵させるのも手かもしれません。


○そして最重要事項
最後になってしまいましたが、一番重要なのは、ふ化させればその分、クレステッドゲッコーが増えるということ。

飼い主は、ちび助さん達をきちんと育てる義務があります。
そんなにたくさん育てられない・・・という場合は、手元に残しておけない分の引き取り先を、あらかじめ決めておくのが最低条件でしょう。

小さくとも命は命。
クレスのかわいい子供が見てみたい・・・といった、安易な気持ちでふ化させるのはお勧めしません。

生まれた命に対する責任は飼い主にあることを、心にとめておいていただければと思います。





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本、漫画、ゲーム、爬虫類、植物とか趣味多め。
だって、オタクだもの。

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